明日は第211回坐禅会です/映画典座ーTENZOー製作中

1月7日は今年最初の坐禅会です。

すみません、講話はお寺ヨガで使用したものを再利用します!なにとぞお許しください。

何分、思い入れのあるお題なので…

映画典座-TENZO-製作中

全国曹洞宗青年会では一本の映画を製作中です。

題名は上記の通り。典座とは曹洞宗の寺院の中の役職で、修行僧の毎日の食事を担当する役職です。

曹洞宗では食事という行為をものすごく重要視しています。草木にいたるまで全てのものは皆尊い命である以上、食事とは何を食べるにしても他の生命をいただく行為であり、料理に携わる僧侶には食材を生かしきる努力や修行僧たちの健康に配慮して献立に工夫を凝らす心配りも求められます。

大本山永平寺では例えばじゃがいもの皮も料理の出汁に活用するなど、食材を生かしきる精神は今でも受け継がれています。

食べる時も残さず食べる作法が食事に組み込まれています。

朝のおかゆをいただいたら、食後はお椀の中にお湯を入れます。するとお椀に残ったお米がお湯で浮き上がりますので、それを飲み干します。

お味噌汁を飲んだ時も同様に、お茶で器の中に残った味噌を溶かして飲み干します。美味しくはないです(笑)

しかし静かな坐禅堂の中で、修行仲間による給仕を受けながら言葉を発さずに食事をいただくという毎日を送っていると、食事の尊さが深く感じられて禅修行の素晴らしさを実感したのを覚えています。

目の前の食事と自分の命が対等な存在であることを感じて食事をしていました。

そのような、食事という行為を追求している曹洞宗の修行の姿を映画に収めてカンヌ国際映画祭に出品する予定です。

カンヌ国際映画祭です!

倉島隆行会長の目的は、食事という行為が世界規模で見直される機会になるような映画を作ることです。

持続可能な世界を実現するために日々の食事から見直してほしいというメッセージを込めた映画になります。

ここでパルムドールを受賞してレッドカーペットを我々青年僧侶一同で歩く姿をもって、日本の禅を世界中に発信するという狙いもあるそう。壮大です…楽しみです。

永祥寺のお檀家の皆様も今年は全国曹洞宗青年会の映画事業にご注目ください。