緩和ケア病棟内覧会に行ってきた

1月27日()の午後から帯広第一病院 緩和ケア病棟の内覧会を見学してきました。

なぜ私が緩和ケア病棟の見学に行くのか経緯を手短に紹介しますと、昨年開催した僧侶Cafeに帯広第一病院のスタッフの方が来られて、その方から臨床宗教師活動に関する講演を依頼されたのが契機となりました。

臨床宗教師の養成講座は東北大学で受講できるのですが、さすがに遠方のため、講座を修了し認定を受けている僧侶というのは北海道に数人しかいません。

私も関心はありましたが受講できておらず、とても医療者の前で話せる立場ではないので日本臨床宗教師会に直接かけあってみた結果、常呂町から眞如晃人さんという臨床宗教師を講師としてお迎えすることができ、現役の方による講演会を実現することができました。

ちなみに私と同じ年に大本山永平寺に入門した修行仲間でもあります。

そういう形でお手伝いさせていただいたことがあり、今回の内覧会にご案内をいただいたのでした。

病室は18室。一般病棟からの改装なので、間取りに苦心しながら完成にこぎつけたそう。

緩和ケアを早期から取り入れることで生活の質を高めることができる。

デイルーム。

車椅子の方でも遠くまで見渡せるように床ギリギリまで窓を広げたそうです。

車通りの多い西5条通りと日高山脈を一望できるいい場所だと感じました。

日高山脈を見ながら育ってきた十勝人としては、終末期にこの風景を見ながら過ごせるというのはすごく良い計らいだと思いますね。

母も生前は「窓から日高山脈の見える病室がいい」と言っていました。

イベントスペースにもなるそうです。ボランティアによる音楽とか朗読とか、季節の行事とか。

この椅子、ニ○リで見たような…(笑)

家族が自由に使えるキッチンも。

ここでは患者さんの飲酒も認めるそうです。

今回は僧侶cafeの仲間である鹿追町の上本さん、清水町の増山さんも一緒にきてくれる予定でしたが急遽来られなくなってしまいましたが、帯広仏教連合会の会長 仏照寺の藤本さんと勝興寺にお勤めの松井さんに声かけさせていただき、3人で参加できました。

あとあと振り返った時に、「終末医療の現場で医療と宗教が連携していく未来への第一歩となる日だった」と言えるようになればいいですね。