ゴミになったお供え物

以下の文章は2020年1月に書いたものです。


概要

  • お供え物は「その日のうちに」全てお持ち帰りいただくようにお願いします
  • その日のうちが無理であれば、数日以内に回収をお願いします
  • ご理解が広まり、廃棄が減ってきています
  • 2028年のお彼岸までに、8年かけてお供え物の廃棄ゼロを目指しましょう!
  • お供え物を置いていく方は「手放し、社会に施す」気持ちでお願いします

2017年から納骨堂の全フロアにこの掲示をしているのでお参りの方はご覧になったかと思います。 

皆様のご理解に感謝申し上げます。  

大本山永平寺での毎日のお供え物は、お経が終わったらすぐ下げて私たちの食事に混ぜて食べます。尊い命を食事としていただくのだから無駄にしてはいけないという考えのもとで大本山の生活は行われています。その教えにならい、お供え物の廃棄ゼロを目指し最終的には廃棄作業を止めたいと考えています。

思えば本山で修行していた頃、空腹に耐えかねて参拝客の食べ残しを集める汚れたバケツに入った残飯を食べて体を維持していました。その経験もあり、寺でお供え物が大量に廃棄される様を見るのは強い違和感を覚えます。  

処分費用の問題ではない

廃棄作業にかかる費用は少なく、寺院運営には負担ではありません。  

廃棄作業を委託している作業者の中にはお檀家の方もおられ、毎年「やりたくない仕事」「もったいない」「住職もっと廃棄が減るように呼び掛けて」とおっしゃられています。  

お供え物をその日のうちか彼岸明けまでにお持ち帰りいただくと廃棄作業の手が入らずに済みます。もしかしたら、おりんの棒や花びんを紛失する事も少なくなるかもしれません。  

廃棄せずに寄付すれば良いというご意見に対して

廃棄せず孤児院などに持って行ってはどうかというご意見を頂戴することがあります。確かに廃棄前にその一部でも食べていただけたら良いのですが、「お供え物を置きっぱなしにしても回収して児童養護施設に持って行ってくれる」となると、誰もお供え物を下げてくれなくなるでしょう。これまで以上に廃棄が増えるのは明白です。

寄付活動は「おてらおやつクラブ」で行っています

おてらおやつクラブ活動を通じて支援に参加しています。お供え物については廃棄ゼロ化を目指しています。

今後も呼びかけを継続し八年程かければ十分に廃棄作業を止められると考えています。つつしんで皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

置いたお供え物が無くなった時

残念ながら置いたお供え物が無くなってしまうことが多々あり毎年お怒りの言葉や匿名のお手紙をいただきます。

お叱りをうけるかもしれませんが、置いてその場を離れた時点でお供え物は手放し、たとえ無くなったとしても「食べるのに困っている人の口に入った」とお考えいただくことは難しいでしょうか…

置いたものが無くなった時に怒る気持ちも理解できますが、同時に「社会に施した」との考え方もお持ちいただきたいと願います。

無理であればどうかその日のうちにお持ち帰りをお願いいたします。