総代会で建設が承認されてからの話になりますが、青松殿の中央部に安置するお地蔵さんの周辺には十勝の木材や開拓期からの生活を支えた思い入れ深い古材をお檀家様から募集して内装の仕上げに活用し、十勝の歴史と人の生活のぬくもりを感じる仕上げにする構想があります。
そのために現在皆様から木材と古材の提供をお願いしている段階です。
これら全ての提案をしてくださった玄関と一階中央のお地蔵さん周辺の内装の担当候補の方をご紹介させていただきます。
画像と文章は株式会社おかげさまのホームページから引用抜粋させていただきました。
株式会社おかげさま 菅原雅重氏
やがて、京都の社寺建築を専門的に手掛ける細見工務所の存在を知り、宮大工としての技術を磨くべく弟子入りし6年間勤務。貴船神社、籠神社、大徳寺といった歴史的な社寺建築の建設・修復にかかわり、研鑽を積みます。 その中で、宮大工という仕事を改めて掘り下げたとき、菅原は「建物だけでなく宗教の場づくりに関わる」というもうひとつの役割を見出します。
伊勢神宮の式年遷宮で外宮の副棟梁に
同時期、仏教を歴史的に紐解き、その潮流や現代日本での展望について2人の僧侶がまとめた一冊の本に出会います。これが菅原にとって、以降の仕事や活動に関わる大きなターニングポイントとなりました。
造営完了後の2015年、故郷の帯広へ戻り象設計集団に入所。
2016年、株式会社おかげさまを設立。
道内唯一の「伝統建築棟梁」に認定
地域活動
現在、帯広市内の僧侶有志と月に一度「僧侶CAFÉとかち」、帯広神社の大野清徳宮司とともに「鎮守の杜の学び舎 杜小舎」をそれぞれ開催。お寺や神社が特別ではなく、より身近な場となるよう独自の活動を続けています。
どうぞ株式会社おかげさまのホームページもご覧ください。
このような技術と精神をお持ちの方に関わっていただけることを大変光栄に思っております。
唯一無二の製品
木の生きた記憶を呼び覚ます床 応樹織床
森に入り、一本の木を選んで伐り出し、その木の全てを余す事なく使います。
禅や精進料理の世界では、全てを使い切ること、あるいは素材に応じて自らの考え方を変化させることを「応量器」「応機接物」の言葉にあるように「応」の字を持って表します。
その志を受け継いでつくりあげる木の床を「応樹織床(おうじゅしょくじょう)」と名付けました。
通常、材とする事が不可能と考えられている幅10cm程度の細い部分や、曲がっていて使いようがないという丸太にも全て、職人の技と心をもって、命を吹き込みます。
「木」という素材をありのままの形で受け入れ、人が織り上げる。
意匠なき自然の意匠を伝える床です。
時間を刻む木の風貌 木割りでつくる扉
日本では約500年前まで、木材をつくる方法は丸太の木口から楔(くさび)を打ち込む「木割製材」が主流でした。現在は製材機が普及し、簡単に平面の木材を作ることが常識となり、「木割製材」の技法は忘れ去られています。
一本一本の木と対峙しながら人の手と道具でなされる木割製材。これによって表れる木材の面には捻れや凹凸があり、木の繊維が幾重にも重なり合う複雑な表情があります。それはまるで、木が内包してきた「土の時間」「森の記憶」を呼び覚ましているかのようです。
おかげさまでは、大工の技として連綿と受け継がれてきた木割の技法を用いて、そこに立ち現れる複雑平面を生かした木の扉を製作しています。
プロジェクト「マルセップ」
日本の伝統技術の習得に使われる『守・破・離』
この現場は 型を破る事の連続でした。
この現場をやり切った事は、大きな経験となりました。
この先、おかげさまでは伝統・技術というものに、真摯に向かい合い
『伝統の再読」を目指して行きたいと思っています。
以上、株式会社おかげさまからの引用でした。