東日本大震災被災地慰霊行脚
宮城県の曹洞宗青年会の皆様にお連れいただき、住職が全国曹洞宗青年会の一員として参加してきました。
台風のような猛烈な雨の中、大きな声で読経する宮城県曹洞宗青年会ご一行。私は浜の強風を甘く見ていました。雨ガッパを持参せず、折りたたみの傘1本で臨んでしまいました。
津波で流されたお寺の跡地に慰霊碑が建っているのです。私は木造の伝統建築の本堂にいずれ建て替えたいと長らく考えていた時期がありましたが、この光景を見るたび「お寺が存在しているだけで有難い」と感じます。
74人の児童と教職員の尊い命が犠牲になった大川小学校での慰霊法要にも参加させていただきました。こちらは遺族会が主催されている法要です。
こういう合同の追悼行事は普通は宗教色を除いて、誰でも参加できるように開催するのが一般的かと思いますが、この石巻市は33ヶ寺中31ヶ寺が曹洞宗(数字にズレがあったら訂正しますのでご指摘ください)という圧倒的に曹洞宗が多い地域ですので遺族会の皆様が菩提寺である曹洞宗の住職に導師を依頼し、曹洞宗の法式による法要に他宗派の寺院様が参加される形式で営まれています。
遺族会代表のご挨拶に「この法要が私の心の支え」「私たちにできることは、来年もこの場所に来ること」とありました。また、毎年大勢の僧侶が集まることに謝意を述べられていました。
追悼の思い、その時間を共有することの意義を、遺族会の皆様から改めて教えていただいた貴重な機会となりました。
3月11日、仙台駅から福島駅に向かう新幹線に駆け込んだところ大変な目に遭いました。
福島駅に停車しないどころか、そのまま埼玉まで運ばれてしまいました。福島や宇都宮といった県庁所在地で停車しない車両があることを知りませんでした。
福島での会議への大遅刻が確定し、意気消沈しつつ下りの新幹線に乗り直したところ、今度は車両トラブルが頻発、途中の駅で乗客全員降ろされ、後続に乗り換えとなりました。
お彼岸のあと
寺務所でご朱印を書いたり、いただいた年会費のお釣りをそのまま入れてもらったりして貯めた募金箱をCat cafe wishさんにお届けしました。